「世界一の日本酒」IWCチャンピオン・サケ受賞がもたらすもの─酒蔵と地域の未来を変えるインパクト

今年もIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKETIMES連載(スポンサー記事)を執筆させていただくことになりました。

第1弾となる今回は、過去にチャンピオン・サケを受賞した長野県・湯川酒造店と栃木県・井上清吉商店の蔵元さんたちに取材をしています。お二方ともパワーワードが多く、お話を聞いていて楽しかったです。

湯川酒造店さんにインターンシップのためにやってきた地元の高校生のエピソードで、

「『なぜうちを選んだの?』と聞いたら、『世界一の酒蔵が自分の村にあるなんて、誇りでしかない』と言ってくれて。まだお酒を飲めない世代がそう思ってくれるのは、私たちにとって最大の価値ですよね」

という尚子さんの言葉に思わず目頭が熱くなりました。日本酒や酒蔵って、飲める人たちだけの文化ではないんだよな、と希望が湧くとともに、背筋が伸びるお話です。

【近況報告】結果を急がないということ

noteがすっかりご無沙汰になってしまいました。
SAKEジャーナリストの木村咲貴です。

【日本酒学】修士号ゲット、博士後期課程へ。

新潟大学 大学院での日本酒学レポもすっかり書かなくなってしまいましたが、今年(2025年)3月に無事博士前期過程を修了し、修士号を取得しました。

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なぜか研究科代表で修了書を受け取りました。

現在は博士後期課程に進学し、博士号の取得を目指して日々励んでおります。最短で3年かかりますが、なんとか30代のうちに取りたいです。

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昨年(修士2年目)はフィールドワーク、そして分析・執筆のためにほとんど引きこもっておりました。

実働時間が長い/作業量が多いというよりは、仕事と両立しながらなので、どのタイミングで研究に集中するか、を計りかねて、うまく軌道に乗せられるようになるまでに時間がかかっていました。

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日本酒の未来につながる“知”とは?:学問領域としての日本酒(後編)

SAKE Streetの「学問領域としての日本酒」特集・後編が公開されました。

今回は、従来の理系分野だけではなく文系分野を含む日本酒研究の必要性と、自ら大学院生として日本酒学に従事している私の視点から、今後この学問がどのように成長していくべきかを説いています。

まだまだ立ち上げられたの分野ですが、私もその発展に貢献できるよう、良い研究をしていきたいです!

米100%なのに日本酒じゃない!? – 老舗酒蔵&ベンチャー酒屋出身の若者が新潟の集落に醸造所をオープン!

新潟県で新しくオープンしたクラフトサケ醸造所・弥栄醸造について、クラウドファンディングサービス「Campfire」との共同スポンサー記事を書かせていただきました。

麹米のみを使って醸すいわゆる「全麹」のお酒に挑戦する弥栄醸造のイッコーさん(より親しみのある名前にと言うことで「十割麹」という名称をつけています)。横浜という都会の生まれ育ちながら、農業をしながらの酒造り生活にしっかり馴染んでいます。

地元の人と外の人が交流できるアットホームなクラフトサケ醸造所は期待大。新商品の完成が楽しみです!

なぜ、いま“日本酒学”が全国の大学で増えているのか:学問領域としての日本酒(前編)

SAKE Streetの特集記事として、「学問領域としての日本酒」を執筆しています。

いま、にわかに増えている「日本酒学」という学問。従来の農学や醸造学のみにとどまらない視点から日本酒を研究する流れが、全国に広がってきています。

前編では、日本酒を学問にするとはどういうことか? なぜこのような動きが広がっているのか? といった概要を解説しています。

新品種は日本酒の救世主となるか?品種開発、成功の鍵を探る:気候変動と酒米【後編】

どこに着地させるか? でやや悩ましかった特集「気候変動と酒米」でしたが、後編がリリースされました。求められつつも必ずしも上手くいっているとはいえない高温耐性米の開発について考察しています。

インタビューをしたのは、SAKE Streetにも寄稿してくださっている島根の米農家さん。冬期は酒蔵で酒造りに従事していらっしゃる農家さんで、大変スマートで的確な意見をいつも発信されています。こうしたご意見を聞けるのはとてもありがたい機会です。

そのうえで、品種開発に成功していると見られる山形県にその取り組みについてお話を聞いております。みんながこうだったらいいのに! と思いつつ、山形県だからこそ成し遂げられたこと、も理解できて、せめてモデルケースとしてもらえたらなぁと願うばかり。

今回少しずつ触れながらきちんと取り上げられなかった価格高騰問題については、別途記事を制作する予定です。

世界10か国以上で展開するフランスの日本酒ブランドが日本初上陸—酒販や飲食のプロフェッショナルが語る「HEAVENSAKE」の魅力

海外で立ち上げられた日本酒ブランド「HEAVENSAKE」の日本進出にともない、スポンサー記事の取材・執筆を担当させていただきました。

HEAVENSAKEは在米時から知っていたのですが(True Sakeで取り扱いがあったので)そのころよりも格段に成長しているよう。いまでやさんとパートナーシップを結んだことには驚きました。

シャンパーニュのアッサンブラージュのお話を聞くのはIWAのリシャール・ジェフロワさんに続き二人目なのですが、日本に従来からある日本酒のブレンドの概念とは違うんだなと大変興味深いです。その酒蔵の味を感じさせつつ、その酒蔵が決してできない表現をする、すごく楽しい試みだと思います。

義侠、我山、奥……愛知県の酒蔵に支えられて生まれ変わる水谷酒造のいまとこれから

2024年5月の火災から一年。若手女性蔵人・後藤実和さんが働く愛知県の水谷酒造は、現在、同県のさまざまな酒蔵さんの力を借りながら、共同醸造という形で「千瓢」「千実」を造っています。

火災の起きた当初、何か自分にできることはないかと思いましたが、近隣の澤田酒造さんにすぐさま取材をしたSAKETIMESの対応力に感動しました。

そこから一年、自分に伝えられるのはいまの姿について飾り気なく伝えることだろうなと。義侠、我山、奥、蓬莱泉と、多くの蔵に支えられて醸造している水谷酒造。その軌跡をぜひ追い続けていただければうれしいです。

猛暑が変える、米づくりと酒づくり。農家・酒蔵が模索する対応策とは:気候変動と酒米【前編】

猛暑における米の不作や価格高騰が問題になっています。お米を主原料とする日本酒ももちろん他人事ではありません。じゃあ、どういう関係があるの? ということで、今回は気候変動にともない酒蔵がどのような状況に陥っているのか、米に関しても深い知見を持つ宮城県・新澤醸造店&兵庫県・剣菱酒造の2軒に取材をしました。新澤醸造店は関連会社として精米企業「ライスコーポレーション」を運営していますが、そちらのご担当者にも取材しています。

解決策の一手として講じられている高温耐性米ですが、現場では「技術でフォローできるし、米を変えるリスクが大きい」との声も。これについては、後編で取り上げていく予定です。

Women in the Sake World

I recently authored a feature titled Women in the Sake World, which examines the challenges faced by women in Japan’s sake industry.

The first installment draws on anonymous survey responses from women who have worked in sake breweries. Their insights shed light on the structural and cultural barriers that persist within brewing environments.

The second piece centers on a roundtable discussion with five women involved in various non-brewing roles across the sake industry. The conversation addresses issues such as gender-based harassment and the specific struggles women encounter in a male-dominated field.

The third article extends the scope internationally, featuring interviews with two women from the American craft beer scene and two from local sake breweries in the U.S. It explores both parallels and contrasts with the Japanese context.

Japan is frequently cited as a country lagging in gender equality, and the sake industry—with its historical exclusion of women—offers a stark example. While progress has been made, parity remains elusive. Notably, the women featured in this series are not seeking special treatment or protection—they are asking for fairness and opportunity.

This series was also personally thought-provoking, prompting reflection on my own identity as a woman in this space. I believe the data and perspectives gathered here are both timely and important, and I intend to continue reporting on this evolving topic.