日本酒に「評論家」がいない理由とは?業界メディアの功罪とこれから

数日前、日本酒にまつわる言説について、おもしろい記事が上がっていました。

日本酒は、いつから「褒めるだけ」の文化になったのか

「批評が育ちにくい」というのはおっしゃるとおりで、日本酒って「日本酒評論家」を名乗る人がいないんですよね。

実はこのテーマ、私がいま大学院で研究しているテーマと近かったりします。

↑ちょうど1カ月前に、別のnoteについてこんなことをつぶやいていました。

この記事を執筆したNANAME KIKAKUさんは、日本酒の「味」への評価の観点から批評の不在とその原因を論じていらっしゃいます。

せっかくなので今回の記事では、「味」を超えた部分も含めて、なぜ日本酒には批評が育ちにくいのか、私の現段階での考察をざっくりお話しようと思います。

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その評価がアジア市場での大きな信頼となる─受賞蔵が語る「Oriental Sake Awards」の効果と影響力

香港で開催される日本酒コンテスト「Oriental Sake Awards (OSA)」のスポンサー記事、後編です。

「OSAでの受賞を理由に購入する人がいた」というSAKE HUNDRED、本醸造で昨年度トップ賞に輝いた新澤醸造店をインタビューしております。

スポンサー記事ではあるし、とうぜんOSAを褒める記事にはなるのですが、業界を牽引する2社が「コンテストをどのように活用しているか」を赤裸々に語ってくれているので、純粋に勉強になりますよ!

SAKEはSUSHIになれるのか? – アメリカ市場で日本酒が超えるべき“流通の壁”

8年前、アメリカの日本酒市場について書いた以下の記事に多くの反応をいただいた。

アメリカで 日本酒ぜんぜん 流行ってない【今日の一句】

日本酒にとって最大の輸出相手のひとつであるアメリカ。
留学先でその流通の実態を目にして、ショックを受けつつも、日本で伝えられていない事実を伝えることが必要だと考えてまとめたものだった。

私自身もこのあとサンフランシスコの日本酒専門店で働いたりしたが、現在のアメリカの流通は、このときよりはよくなっているとは思う。
こうした状況を改善しようと、がんばっている人たちがいるからだ。

今日はその中のひとりである伊藤元気さんの取り組みについて、アメリカの日本酒市場の実態をまじえながら書いていこうと思う。

アメリカへの輸出、結構難しい。その理由は?

日本酒の海外市場はめざましく成長しており、輸出金額は15年前から5倍にまで成長した。

近年は、アジアやヨーロッパのお客さんに向けて、日本の企業が個人に日本酒を直接届けるビジネスも生まれている。

ところが、アメリカではこれができない。

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2万本のグラス、5℃環境の出品作業—アジア最大の日本酒コンテスト「Oriental Sake Awards」の舞台裏

香港で開催される日本酒コンテスト「Oriental Sake Awards(OSA)」のスポンサー記事を執筆しました。

主催者のミッキー・チャン氏に取材したんですが、すごいコンテストができたものだなぁ。

グラスを使い回すということをしないために、3日間で通算2万本のグラスを使うという徹底ぶり。しかも、全部リーデルのシャルドネグラス。

「まだそこまでエントリー数がないからできることであって、IWCくらいの出品数になったら同じシステムで続けられるかどうか」と笑いながらおっしゃっていました。

世界中の日本酒品評会に参加する中で「アジア人の味覚を反映するコンテストが必要だ」と感じ、OSAを立ち上げたというミッキー氏。IWCやKura Masterに次ぐ大きなコンテストになりそうな予感がヒシヒシするお話でした。

うまく行っていた事業を、なぜゼロから立て直したのか。日本酒蔵復活6年目のリブランディングに込めた決意 – 愛知県・伊東合資(敷嶋)

M&Aによって先代が返上した清酒免許をふたたび獲得し、200年続いた日本酒銘柄「敷嶋」を復活させた伊東優さん。

目まぐるしく新しい事業に取り組み続ける彼が、私自身もちょっと追いきれていなかったので、今年のリニューアルに際して聞いたお話をもとに記事にまとめました。

自分の家が酒蔵としての権利を失ったときはまだ高校生で、日本酒についてよく知らなかった伊東さんですが、社会人になって気づけば日本酒にハマり、祖父が亡くなったときに飲んだ「敷嶋」の味に衝撃を受け、酒蔵の復活を決意します。

いまの時代に、酒蔵はどんな役割を果たすべきなのか。紆余曲折を経て酒蔵に引き戻される運命を辿った伊東さんの想いがぜひ伝わればと思います。

そのお酒は「日本酒」を名乗れるのか?──広がるSAKE、揺らぐ日本酒(前編)

2015年に「日本酒」という言葉に「日本国内で、日本産米を使って醸されたもの」という条件が加わってから、カオスになっている日本酒呼称問題。

現状、「SAKE/sake」という英単語が最も広くこの酒類をカバーする言葉になってしまっています。

呼称がややこしいと、消費者の混乱が起き、造り手や売り手、そしてメディアにおける説明が複雑化します。ただでさえ市場がシュリンクしているのに、呼び名によってさらに「わかる人にしか伝わらない」ハードルの高い飲みものになってしまうというのは由々しき事態です。

こちらの記事の前編では、日本酒にまつわる酒、清酒、クラフトサケなどの呼称の歴史的変遷と近年発生している問題を整理しています。

後編では、この言葉を定義すべきか・しないべきかという問題について、インタビューを交えながらお届けする予定です!

シンガポールの元官僚が日本酒に人生を賭ける理由 – ハンセル・タンさん

日本酒メディアと酒販店を営むSAKE Streetが、2022年にシンガポール法人を立ち上げ。

そこで活躍しているハンセル・タンさんにインタビューをしました。

もともとシンガポールにおける財務省の官僚だったハンセルさんは、第二のキャリアとしてSAKE Streetで日本酒の販売をしています。

「日本酒イベントではいつもハンセルさんの周りに人だかりができる」と聞いていたのですが、お話ししてみて納得。すごいパッションです。

一方的な輸出とは異なる新しい日本酒の国際展開の話、ぜひ読んでみてください!

晴れの国・岡山が育む酒米「雄町」は、なぜ人々に愛されるのか?─【後編】多層的な旨みが織りなす“ふくよかさ”の正体

岡山県スポンサー記事、後編です。

今回は、全量雄町というクレイジーな挑戦を続ける辻本店さんへのインタビューと、高野祐衣さんによる岡山の雄町酒11本飲み比べレポートをしております。

辻本店さん、全量菩提酛というクレイジーな挑戦もされているのですが、雄町×菩提酛という組み合わせでこれだけのバラエティを生み出せるって、日本酒っておもしろいなーと改めて実感しますね。そっちの話もすごくおもしろかったんですが、今回はあまり書けなくて残念……

高野さんと一緒に私も雄町酒の飲み比べをさせてもらったんですが、プラセボかもしれませんが、雄町って大吟醸でも太い芯のようなものを感じるんだな〜、と感じたテイスティングでした。同じお酒を横でこんなに飲み比べする機会もなかなかないですね。楽しかった!

晴れの国・岡山が育む酒米「雄町」は、なぜ人々に愛されるのか?─【前編】“幻の米“が辿った絶滅の危機と復活の記録

岡山県のスポンサー記事、取材・執筆しております。こちらは前編。

前編は、日本酒ライターとして大先輩である岡山在住の市田真紀さんに雄町の歴史と実態についてお聞きしました。

市田さん、知識の深さはさることながら、田んぼを「大海原のような風景」、雄町の魅力を「色気のある酸」と、ひとつひとつの表現にセンスを感じさせられて、とても充実したインタビュー時間を過ごさせていただきました。

雄町の復活に大貢献をした利守酒造の情報は、オンライン上ではこれまであまり書かれてこなかったようなので、良い資料になったのではないかと思っております。

雪国の風土が生んだ、透明にきらめく一杯─新潟県・白瀧酒造「湯沢町 日本酒テロワールプロジェクト」の軌跡

SAKETIMESにて、「上善如水」で知られる白瀧酒造さんのスポンサー記事を執筆しました。

白瀧酒造さん、もともと私は「白瀧」シリーズが結構骨太な味わいで大好きなんですが、米どころ・新潟の酒蔵でありながら、地元・湯沢のお米でお酒を造ったことはなかったのだそうです。意外!

お水のお話、とてもおもしろかったです。有名メーカーさんの新しい挑戦は安心感がありますね。