海を超えて美味しさを届ける。品質を守るための日本酒輸出ガイド:物流編

私が編集・ライターからジャーナリストにシフトする過程で、「日本酒をやろう」と思ったのは、アメリカ留学中に(当時の貧乏学生にとっては)高いお金を払って劣化した日本酒を飲んだ瞬間でした。

メディアはこういうことを伝えていくべきだな、と思います。各国のコールドチェーン事情を深掘りしていますので、「海外進出に興味あるけど、品質はどうなの?」って方にぜひご覧いただきたいです。

高級日本酒が8倍に急増 – 潜在市場を切り拓いた「百光」の価値

SAKE Streetにて初めての広告記事として、SAKE HUNDREDがいかに高級日本酒市場を開拓してきたか話しております。広告記事の限界に挑戦したと言っても過言ではなく、挑戦させてくれたSAKE HUNDREDチームのみなさまには頭が上がりません。

いやー、楽しかったし、良い記事ができました。広告記事ってここまでできるんだな、ジャーナリズムってここまでできるんだな、と思っていただけたらうれしいです。

日本酒と地方の未来を切り拓く酒造りとまちづくり – 秋田県・稲とアガベ醸造所

稲とアガベに関する記事は、日本酒/クラフトサケ/地域おこしクラスタであれば飽きるほど見かけているでしょうが、少し落ち着いた、4年目に切り替わるタイミングで、満を辞して一万字書いてみました。

私が稲とアガベのオウンドメディアでディレクターをさせていただいている関係で、ほとんど追加取材なしに書いた記事ではありますが、追加取材部分もまあ面白い。初めて彼らを知る人も、これまで知っている人も、楽しめる一本になっています。ぜひ!

日本酒と女性:女性の少ない業界で働き続けるには、「情熱を共有する仲間」の存在が重要

いつになく悩みに悩み抜いた「日本酒と女性」特集ですが、なんとか完結編です。

最終回は、グローバルな視点を取り入れよう、ということで、アメリカのサケ醸造家&ビール醸造家の女性たちにお話を聞いています。

こうして見ると、日本以外の国は進んでいる、なんてこともなく、みんないっぱい苦しんで闘っているんだなということがわかります。日本で悩んでいる人たちに、「これくらい闘っていいんだ」ということが伝わればと思います。

日本酒テロワールをひも解く「水」の可能性 – 山梨県の水質調査プロジェクトを通して

昨年から一年ほど携わっていた「美酒美県やまなしプロジェクト」。

日本酒のテロワールとして話題になりやすい「米」ではなく、「水」を地質学的視点から読み解くという新しさを伝えるため、SAKE Streetにも記事を寄稿させていただきました。

酒蔵さんのアピールとして、「うちの庭の湧き水を〜」という言葉はよく聞きますが、実際にその水がどこを水源にしているか、というのは、専門的な視点から出ないと読み解けないものなんですね。

なお、詳細の報告書やスライド資料はこちらにまとまっています:

英語版もありますので、別途投稿します!

日本酒と女性:女性らしくではなく、自分らしく。業界で働く女性5名が赤裸々トーク!

SAKE Streetの日本酒と女性特集第2弾。

第1弾では酒蔵で働いたことがある人たちを対象とした製造目線のアンケートでしたが、今回は飲食店、酒販店、インフルエンサーなどその他の分野で日本酒と関わる女性5名をお招きし、匿名で座談会をおこないました。

私自身はこの仕事をやっていてマウントやセクハラをほとんど受けたことがないのですが、みなさん何かしらの被害に遭っており、問題の根深さを感じました。

SNSでも反応が多く、「言いたいけど言えなかったこと」を発言するきっかけになれたかな、と思っています。

創業当初から続く伝統の「山廃仕込み」—「IWC 2024」のチャンピオン・サケに輝いた淡路島の地酒「都美人」

SAKE部門のある世界的ワインコンテスト・International Wine Challenge。この受賞酒が飲めるプレミアム日本酒試飲会を主催する野村不動産のスポンサー記事です。

今年のチャンピオン・サケを受賞した兵庫県淡路島・都美人酒造さんをインタビューしました。都美人さんは昨季まで杜氏を務めていた山内さんのイメージが強かったため、杜氏が変わって1回目の受賞ということでとても驚きました。

現在の杜氏・家さんは今年お正月に震災の被害を受けた能登の出身で、地震が起きたときは蔵にいて、能登の家族から被害について電話で聞いたのだそうです。幸い家族はご無事で、奥様と一緒に受賞式へ参加したとのことですが、ブラインドで選ばれたお酒にタイムリーなストーリーがあることに驚かされました。

日本酒と女性:多様な働き手を受け入れるために、酒蔵の現場が乗り越えるべき課題とは?

ついにこのテーマをやりました。いやあ難しくて時間がかかりました。でも苦労しただけに長く読まれるような記事ができたのではないかと自負しております。

特に、「女性が蔵元(代表)・杜氏を務める酒蔵」のリストは今後、日本酒業界や製造業界、伝統産業における女性研究をする中で大きな役割を果たすのではないかと思います。お役所や酒造組合にやってほしかったですね。これについては、特に長野県・湯川酒造店の蔵元・湯川尚子さんがいなければできませんでした。心より感謝です。十六代九郎右衛門はマジでいいぞ!

Aim to Make Sake Beloved by the LA People – Sawtelle Sake, Los Angeles

Interview with Sawtelle Sake, which was born in Los Angeles in 2019, was published simultaneously in Japanese and English.

The duo, Troy and Maxwell, have been brewing in rented space at a distillery in Ventura, but will open their own brewery in the city this summer.

Whether because of California-grown Yamadanishiki or their passion for sake, the quality of their products is very high. Looking forward to seeing how the Los Angeles scene will change in the near future.

5年越しで街中に酒蔵を建設。LAの人々に愛されるSAKEを目指して – ロサンゼルス(アメリカ)・Sawtelle Sake

ロサンゼルスに2019年に誕生し、ベンチュラの蒸溜所の一部を借りてSAKEを醸造していたSawtelle Sake。以前訪問したときは、ロサンゼルスにテイスティングルームを開くという話だったのですが、なんとようやく市内に醸造所を建設できることになったということで、詳しいお話を聞いてきました。

Sawtelle Sake、全量山田錦(カリフォルニア産)だからか、トロイとマクスウェルの二人が生粋の酒マニアだからかわかりませんが、お酒が本当に美味しいです。サンフランシスコのSequoia Sakeとは違ったアメリカらしいポップさもありつつ、日本酒へのリスペクトを感じます。

醸造所はうまく行けば夏にオープンするよう! ロサンゼルスのSAKEシーンがどう変わるか、今から楽しみです。