特集「日本酒デザインの模倣を考える」──日本酒のパクリについて本気出してみた

SAKE Streetにて、特集「日本酒デザインの模倣を考える」前後編を執筆しました。

前編は、「パクリって何? そもそも、パクリっていけないことなの?」という話。2冊の書籍と、弁護士さんへのインタビューを題材にまとめています。

後編は、真似されることの多いラグジュアリー日本酒ブランドSAKE HUNDREDの代表・生駒龍史さんにインタビューしております。

今回の特集を担当して思ったのは、わたしも模倣問題についてちゃんと理解していなかったなぁということ。仕事柄、著作権や肖像権などの理解はしていたつもりだったんですが、日本酒の模倣となると、商標権や不正競争防止法などの観点が絡んできて、それぞれまったく違うんですよね。そして、パクられた側が損をすることがやはり多い。

生駒さんは以前からお世話になっている方ですが、自社の利益に対する主張をするのではなく、業界全体を考えた視座の高すぎる提言をされていて、お話を聞きながら気が引き締まりました。生駒さんが日本酒業界にいてくれることの心強さよ。

ドラゴンボールネタ、カットしようかと思いつつ、「生駒さんの良さが伝わるし」と思って入れたんですが、むしろご本人から「もっと詳しく書いた方がいいんじゃない?」と言われて、リスペクトが増しました。

「チャンピオン・サケ」の受賞が地域の未来を変えた─歴代の受賞酒蔵に聞いた「IWC SAKE部門」の影響力

世界的ワインコンテストであり、日本酒部門を持つ「International Wine Challenge」。過去の受賞蔵である「鍋島」の富久千代酒造さん、「会津ほまれ」のほまれ酒造さんにインタビューしました。

世界中にどんどん日本酒関係のコンテストが増えてきており、「それより酒屋が増えてほしい」と正直思っているわたくしですが、IWCはやっぱりすごいコンペティションだと思います。受賞する酒蔵を見ても、「そう来たかー!」という楽しみがある。海外に進出することによって日本酒の可能性が開けるってこういうことですよね。

鍋島と会津ほまれのお話を聞いて感心したのは、この賞が受賞した酒蔵さんだけではなく、地域に活気を与えてくれるということ。佐賀の日本酒もいまや人気が高まっていますし、福島にとって、日本酒は地域を引っ張ってくれるリーダー的な存在なんだなと思います。

ニューヨークの新しいSAKE醸造所に日本の若手醸造家が抜擢—アメリカでの酒造りにかける思いとは

アメリカにまた新しい酒蔵ができるそうです。立ち上げたのはアメリカ人。醸造家は日本人。いい感じに日米ハイブリッドが進んでいますね。

創設者のダッチさんは、もともとKato Sake Worksの加藤忍さんと酒蔵をやろうとしていて、その共同経営者のジョージ・ウィードさんは、某別の酒蔵の発起人と一度酒蔵をやろうとしていて……と、アメリカサケオタク(自分以外に存在を知らない)的にはなかなかホットな背景に基づいた酒蔵です。しかも、醸造家のお二人を紹介したのはもともと米国月桂冠で杜氏だった現SAKE HUNDREDの河瀬さん。

この話、楽しいのたぶん自分だけなんだろうな……笑

獺祭Blueも立ち上げられ、ますますSAKE色が強まっていくニューヨーク州。多種多様な酒蔵がどんな文化を生み出してくれるのか、ワクワクが止まりません。早く飲みたい!

「日本酒には夢がある」 – 世界最大級の日本酒レビューサイト SAKETIME運営企業会長・吉田和司さんインタビュー

SAKETIMESではなく、SAKETIME。

そして掲載メディアはSAKE Street。

世界最大級の日本酒レビューサイト「SAKETIME」ほか、日本酒のコンサルティング事業に携わる吉田和司さんのインタビューが公開されました。

「日本酒には夢がある」 – 世界最大級の日本酒レビューサイト SAKETIME運営企業会長・吉田和司さんインタビュー

日本酒が売れそうだからとかではなく、業界が下火に差し掛かったときに、「助けなくちゃ」という想いで事業を始めた吉田さん。現在、SAKETIMEの社長はドイツ出身のマース・フィリップさんにバトンタッチしたそうで、国際的な視点を持った同プロジェクトがどうなっていくのか、今後が楽しみすぎます!

フルーツやハーブが引き出す、新しいSAKEの楽しみ方 – 福岡県・LIBROM Craft Sake Brewery

SAKE Streetにて、2月に福岡へ行ったときにおうかがいしたLIBROMさんのインタビュー記事が公開されました。

フルーツやハーブが引き出す、新しいSAKEの楽しみ方 – 福岡県・LIBROM Craft Sake Brewery

LIBROMさんは、以前SAKETIMESでも取材させていただいたことがあります。そのときに比べて日本での知名度もかなり上がったのに、いまだに「イタリアへ行く!」という熱い想いを揺るがさない柳生さんのお話を聞いていてうれしくなりました。

副原料の良さと、日本酒の良さの両方を兼ね備えた見事な味わいを奏でるLIBROM。そのバランス感覚の秘密についてもお聞きしていますよ!

「上辺だけ」にならないために。価値観の変化に向き合う、本質的な取り組みとは? – 日本酒とSDGs

日本酒に関連する企業もまた、SDGsを謳うようになってきています。一方、世界では企業のイメージ戦略としての取り組みが「グリーンウォッシュ」として批判されるなど、上辺だけに留まらない活動への見直しが進んでいます。

日本酒が、世界的な飲み物、社会に必要とされる持続可能な飲み物になっていくために、SDGsとどう向き合うべきなのか? SAKE Streetで、17のゴールを「自然・環境」、「健康・安全」、「働きがい・平等」、「その他」の4つに分類し、それぞれに日本酒が関わる可能性を分析しました。

前編:「上辺だけ」にならないために。価値観の変化に向き合う、本質的な取り組みとは? – 日本酒とSDGs (1/2)

後編:日本酒が必要な産業となるための社会貢献とは? – 日本酒とSDGs (2/2)

わたし自身、これまで酒蔵さんなどが「SDGsに取り組む」と聞いても抽象的なイメージしか湧かず、実際の取り組みへの評価がしづらかったのですが、今回の特集で17のゴールの定義を解読しながら日本酒にどうひもづけられるのじっくり考察したことで、しっかり評価軸を持つことができたように思います。

気になっているけど何から始めていいかわからないという人や、自分のやっている取り組みを見直したい人などの参考として、必要なときに繰り返し読まれてほしい記事です。

新潟大学 博士前期課程 日本酒学コースに入学しました

合格発表のあった10月にnoteを書いて満足してしまっていたのですが、今春より、新潟大学の博士前期課程にて日本酒の研究を始めます。

リンク:「新潟大学の博士課程で日本酒を研究します(note)」

なぜいまさら学生になり、研究をおこなうのか? なぜ、新潟大学なのか? などは上記の記事にまとまっていますので、ぜひお読みいただければ幸いです。

とはいえ、日本酒学コースはほとんどの授業をオンラインで開講してくれるため、東京にいながらリモート受講することができます。社会人学生なので、引き続きジャーナリストや編集者としてのお仕事は続けていく予定。ただ、ときどき実習などがあるため、現地に行く必要も出てくるようです(直近だと、7月いっぱいは新潟にいます)。

お仕事でお世話になっているみなさまには極力ご迷惑をおかけないようにしつつ、しばらくは学問最優先で全力を尽くしていきたいと思います。

日本酒から、クラフトサケへ。愛する酒造りへの再挑戦 – 平六醸造 代表・平井佑樹さん

菊の司酒造の元・蔵元である平井佑樹さんが、登録文化財である「日詰平井邸」に醸造所を立ち上げ、新しいお酒造りに挑戦します。1月下旬に岩手県を訪れ(岩手は初訪問でした)、実際に日詰平井邸にお邪魔しながら、酒造りにかける想いやこれからのプロジェクトをお聞きしました。

わたしは個人的に平井さんの造るお酒が大好きなので、また飲めるということがうれしいですし、国内向けの清酒製造免許が新規に発行されないために生まれたジャンルである「クラフトサケ」が、酒蔵を失った元・蔵元の選択肢にもなるというのは、業界にとっても大きな意味のあることだと感じています。

そんな境目がいつかなくなる未来のために。分岐点にいる平井さんの物語を、ぜひご覧ください。

島内唯一の酒蔵が棚田の復活を目指して—小豆島酒造が新しい日本酒で届けたい小豆島の魅力

SAKETIMESにて、香川県・小豆島の小豆島酒造さん(元・森國酒造)を取材しました。ご一緒したのは、わたしが運営するオンラインサロン「Starter」でも一緒に運営をしているタレントの児玉アメリア彩さんです。

小豆島、小学生以来に訪れましたが、生活の場所としても、観光地としてもしっかりまとまっていて良い場所だなと感じました。Iターンしたくなる人が多いのもわかる。

もともと大手酒造メーカーにいたというベテラン杜氏の金子さんが、楽しそうにお酒造りをされているのが印象的でした。このブログを後日まとめてつけていることがバレてしまうのですが(笑)、SAKE Streetでも月桂冠OBの方々が取り組む「夢酒蔵」というプロジェクトを記事化しています。
大手酒造でセクションごとの仕事をしていた方々が小さな酒蔵で手作りすることの楽しそうさときたら。老後の楽しみにわたしもお酒造りをしたいので、それまでには自家醸造が解禁されてほしいものです。

A Sake Brewery to Save the Vanishing Rural: Ine to Agave

I contributed a series of two articles on Ine to Agave, one of the trendiest breweries in Japan right now.

Shuhei Okazumi is a culinary hero who save the rural area through brewing and other ferments. The first tells his story, the second about vegan mayo, which will be distributed in the US too.

I’m honored to tell the story of one of the hottest entrepreneurs and brewers in English!