Hakkaisan x Brooklyn Kura: Working Together for the Future of Sake

The English version of SAKETIMES published an interview about the partnership between Hakkaisan Brewery and Brooklyn Kura.

As a passionate supporter of international sake breweries, it was a great honor to be able to interview both of them at the same time.

I believe that this event will have a great impact not only on these two companies, but on the future of sake breweries in the world. Looking forward to their future developments!

日本の「酒」が世界の「SAKE」となるまで―白鹿記念酒造博物館で学ぶ日本酒の海外進出の歴史

現在、兵庫県西宮市の白鹿記念酒造博物館で開催されている展示「酒からSAKEへ」を通して、日本酒の海外進出の歴史を追うレポートが公開されました。

海外流通・現地醸造を専門としているわたしにとって垂涎もののテーマでしたが、一部屋のコンパクトな展示ながら、密度が濃くて素晴らしい。海外流通についてはデータがきちんとまとまって/残っていないケースが多く、これだけ調べ/集めることがどれだけ難しいかを実感しているので、ただただ「学芸員」のお仕事を尊敬しました。

当記念館は、日本酒蔵が所有する資料館としては珍しく、博物館の専門職である学芸員を雇用しています。担当の大浦さんは学生時代に帳面(お金の記録)を読み解くご研究をされていたそうで、「帳面にはストーリーが詰まっている」といったことをおっしゃっていたのが印象的でした。二者間のお金のやりとりが主観などを混えずに残されているため、どんな情報よりも客観的なんですね。最近、確定申告で領収書の整理をしながら「あ、これはあのときの……」としんみりしていたのでなんとなくわかる気がします。

このレポートにも割としっかりまとまってはいるのですが、個人的には、機会があれば期間中にぜひ現地を訪れていただきたいものです。というのも、やはりこれだけ資料的価値の高いものにはきちんと課金されてほしい……というのがあるので(笑)こうしたお仕事がきちんと評価され、これからさらなる研究が進むためにも、ぜひその価値を認めていただきたいものです。

SAKEの世界化時代に向けた提言

SAKE Street さんにて、「SAKEの世界化時代に向けた提言」と題した前後編の連載が公開されました。

前編「世界で増え続けるSAKE醸造所と、そこにある課題」:https://sakestreet.com/ja/media/toward-the-worlds-sake-era-1

後編「日本酒を世界酒にするために、日本がすべきこと」:https://sakestreet.com/ja/media/toward-the-worlds-sake-era-2

現在、日本酒が世界で親しまれるとともに、「SAKE」を造る現地醸造所が各国に増えています。しかし、日本国外で清酒を造るのはとても課題の多いことであり、日本はまだそれに対して協力的であるとはいえません。

海外の酒蔵は、日本酒が広まる(輸出を劇的に増やす)ための強い味方となってくれます。逆にその重要性を理解しなければ、日本の日本酒の立場は危うくさえなり得るかもしれない。

今回の記事は、日本の民間企業だけではなく、行政機関が海外の酒蔵の重要性を理解し、そのために意識を切り替え、行動すべきだという想いを込めて書きました。なんやかんやで初校よりはオブラートに包みましたが、ぶっちゃけた&突っ込んだアツい記事になっています。ぜひご一読ください!

日米の協力で、SAKEを世界飲料に─八海醸造とBrooklyn Kuraの協業がもたらすもの

SAKETIMESにて、新潟県の八海醸造とニューヨークのBrooklyn Kuraの業務資本提携についてインタビューを行いました。

Brooklyn Kuraはビジネスの知見が鋭く、アメリカ国内でも特に目立つ展開をしている酒蔵なのですが、そこが特定の酒蔵と協力するというニュースには少し驚きました(Brooklyn Kuraはこれまで南部美人などほかの酒蔵ともコミュニケーションしているイメージだったので)。

しかし、お話を聞きながら、どうして今回二社が提携するに至ったのか、そこにある可能性も含めてじっくりと理解できたのがよかったです。Brian&Brandonと久々に話をできたのもうれしかったですね。

海外の酒蔵のサポーターとして、日本の行政機関や国内の酒蔵はもっと彼らと連携していくべきだと思っていましたが、まさにその先例となるエポックメイキングな取り組みだと思っています。英語版も近日公開予定です。

日本産酒類輸出促進コンソーシアム・メルマガ2月号

国税庁主催「日本産酒類輸出促進コンソーシアム」のメルマガ令和3年度2月号が本日配信されます。

2021年の日本産酒類輸出動向を分析しています。まだ12月の速報値が出ていなかったので1〜11月のデータに基づいたものなのですが、読み解き方も合わせて解説しているので、ぜひ応用いただければうれしいです。

WEBサイトをオープンしました

SAKEジャーナリスト・木村咲貴のポートフォリオサイトをオープンしました。

個人活動用の名刺がアメリカで使っていたものしかなかったため、新しいものを作ろうとしたのですが、名刺に情報を盛り込みすぎるのはあまり格好よいとは思えず、詳細を知りたい方はこちら、的に作ったサイトです(それでいいのか?)

わたくしのプロフィールおよびこれまでのお仕事がまとまっております。ブログは現状はnoteで書いた記事のご紹介。今後、お仕事のご案内くらいはさせていただくかと思います。

お仕事のご相談についてはContactをご参照ください。

The portfolio site of Sake journalist, Saki Kimura, is now open.

The idea for this website came from my attempt to make my business card. I didn’t think it would be cool to put too much information on a card, so I decided to create a website for those who want to know more about me.

You can find my profile and past work on this site. The blog is currently just an introduction to the articles I’ve written in Japanese blog service “note”. I’ll probably post some information about my work here.

If you are interested in working with me, please see Contact.

酒飲みがノンアル・微アルを飲んでみた──わたしたちは、なぜお酒を飲むのか

外でお酒が飲めない日々が続く。とかく、飲酒と感染症は相性が悪い。感染症対策の筆頭はマスクを着けることだが、食べたり飲んだりするときには外さなくてはならない。加えて、お酒を飲むと、意図せず声が大きくなる。しらふの状態で、お酒を飲んでいる人のそばにいて、自分も酔っているときはこんなに声を張りあげているのかもしれない、とゾッとしたことが何度かある。

こうしたリスクを抑えるために、行政はくりかえし、飲食店の時間短縮およびアルコール提供の禁止を行ってきた。反発は多い。飲食・酒類業界の経営不振を心配する声だけではなく、「我々の楽しみを奪わないでほしい」という飲み手側の声も多く聞かれる。

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「数字の向こう側を見る」──日本産酒類輸出促進コンソーシアムに登壇しました

noteではご無沙汰しております(Twitterでは元気にやっております)。
お知らせの記事を書こうとして頓挫してしまったのですが、昨秋に一時帰国し、結局そのまましばらく日本に滞在することになりました。
とはいえ、やっていることはサンフランシスコにいたときと変わりありません。アメリカから帰ったことで自分の発信する情報のオーセンティシティが失われてしまわないか、と危惧していたのですが、幸いにしていろいろな方にお声がけいただき、楽しく忙しく日々を送らせていただいております。

その中のひとつとして、先日、国税庁の主催する「日本産酒類輸出促進コンソーシアム」に登壇し、アメリカへの輸出プロモーションについてお話させていただきました。

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